[広島・横浜・柏]ジュニオール・サントスのボタフォゴ期限付き移籍~ 経歴・特徴・プレースタイルを紹介
先日(8/26‐2022)
サンフレッチェ広島所属のジュニオール・サントス選手が
ブラジル1部リーグのボタフォゴへの期限付き移籍が発表されました。
広島ジュニオール・サントスの退団決定。母国へ5億円買取OP付レンタル | Football Tribe Japan (football-tribe.com)
~↑が消去されたとき用の要約~
- ブラジル1部ボタフォゴFRは15日、サンフレッチェ広島からジュニオール・サントスをレンタル移籍により獲得したと公式発表
- 契約は今年(2022)末までのレンタル移籍、来年6月までのレンタル期間延長が可能&ボタフォゴFRが希望すれば買い取りオプションも行使できる
- ブラジル国内の一部メディアによると、買い取りオプションを行使した場合、広島には400万ドル(約5億3000万円)が支払われる
クラブ公式サイトでのお知らせ
ジュニオール・サントス選手 ボタフォゴFR(ブラジル)に期限付き移籍のお知らせ | サンフレッチェ広島 オフィシャルサイト (sanfrecce.co.jp)
ということで今回は、
ジュニオール・サントス選手
の 特徴 や プレースタイル、
Jリーグでの成績にについて紹介していきます。
1.基本情報・経歴
ホセ アントニオ ドス サントス ジュニオール(José Antonio dos Santos Júnior)
1994年生まれ
身長/体重:185㎝/86㎏(柏レイソル加入時は188㎝/85㎏と公表)
利き足:右
登録ポジション:FWトップ下 や サイドハーフ などの攻撃的MFの位置でもプレー可能
Jリーグ以前のキャリア
2017 オズヴァウドゥ・クルスFC
同年プロデビューを果たす
2018 イトゥアーノFC
(→期限付き)AAポンチ・プレッタ
シーズン9ゴールの活躍
2019 フォルタレーザEC 半年で10ゴールをマーク
Jリーグでのキャリア
2019-2020 柏レイソル(完全移籍)
2019年の7月、夏の移籍期間に完全移籍で、当時J2の柏レイソルに加入しました。
加入当時は
しかしここではチームの大ベテランのクリスティアーノや、
翌年のJ1でMVPを獲得したマイケル・オルンガとのポジション争いとなり、
定位置を確保できず、
自身初の先発デビュー戦であるvsモンテディオ山形戦では
後述する“フィジカルと高い技術を活かした推進力”の片鱗を見せるも
訪れた大チャンスでもゴールを奪えず
FWとしての求められる最大の役割を果たせず
結果、
初年度、J2リーグ 8試合(2先発)
翌年、J1リーグ 1試合 (0先発)
と、計1年間で成績を残せませんでした。
2020 横浜Fマリノス(半年間の期限付き移籍)
8月に柏レイソルから期限付きの移籍で横浜Fマリノスに加入。
同月15日、第10節vs大分トリニータ戦、途中出場で横浜デビュー
(この年はコロナ禍の影響で日程がイレギュラー化)
そして19日、第11節vs清水エスパルス戦では
初の先発出場でJ初ゴールを含む2ゴールをマークし勝利に貢献。
そこから横浜では主力としてコンスタントに出場を重ね、
第27節 vs浦和レッズ戦 ではハットトリックを達成。
この年、リーグ戦22出場(17先発)13得点
と、チームでもエリキと並ぶチーム内得点王などの結果を残す大活躍となりました。
2021~ サンフレッチェ広島(完全移籍)
2021年サンフレッチェ広島に完全移籍で加入。
前年度まで松本山雅から期限付きで加入していたFWのレアンドロ・ペレイラの後釜として期待され加入。
初年度、リーグ戦35出場(19先発)7得点
と前年ほどではないが、この年もチーム内得点王となる活躍。
翌年、開幕当初から安定して出場を重ねていたが、
自身のプレースタイルを起因としたミスが失点に繋がる
などで監督からの信頼を損なってしまったのか、
徐々に戦列から遠ざかり
そして今年(2022年)8月に母国ボタフォゴへの期限付きでの移籍が発表されました。
2.特徴・プレースタイル
ジュニオールサントス選手の特徴と魅力について、解説していきます。
・スピードとフィジカルを活かした抜群の推進力
まず特筆される特徴として、
同選手の一番の魅力に、抜群の推進力が挙げられます。
185㎝と大柄な体格でありながら、リーグ内でも高水準のスピードを誇り、
彼がスピードに乗った状態では、
その恵まれた体格によるフィジカルも相まって
止まることを知らず、
横浜時代に魅せたロングカウンターの形からの彼の推進は
多くの敵チームのゴールを脅かしました。
この推進力こそが、彼の代名詞的なプレースタイルと言えます。
・高い技術を活かしたドリブル突破
前述の通り、スピードとフィジカルが高水準であるにもかかわらず、
高いドリブル技術・ボールコントロールを活かし、
狭いプレーエリアでの突破もすることが可能です。
・状況を問わないパワフルなシュート
抜群の推進力、そして高いドリブル技術
これらのチャンスメイク能力に加え
どんな位置・状況からでも狙えるシュートテクニックも兼ね備えています。
転がってきた決定機を冷静に沈めるコントロールショット
相手をかわした隙で放たれるミドルシュート
不意の浮き球を直接ミートして狙うボレーシュート
味方のクロスを難しい体勢からボレーシュート
また体格に見合った力強いシュートを放つことができ、
シュートコースは甘いが、高威力でGKが反応できない
GKが触ったにもかかわらずゴールを奪われてしまう
など、多彩なゴールパターンを持つことも彼の特徴です。
しかしブラジル人助っ人にありがちな球離れの悪さが目立つこともあります。
ゴール前のフリーの味方へのパスといった
より決定的な場面を演出できるような選択肢を選ばずに、
自ら強引にゴールを狙ってしまうこともありました。
この彼のような
どのような局面でも、自らゴールを奪うプレーを優先するFWは、
相手チームにとって脅威となる場合もありますが、
チームとしては、決定機を不意にされてしまうということもあるため
チーム方針や監督を選ぶプレースタイルといえます。
まとめ
高水準のスピード、フィジカル、ドリブル技術、シュートテクニック
と、多彩な特徴を持っている選手
反面味方を活かすプレーは苦手で、戦術・チームを選ぶタイプのFW
ですがそれも含めても魅力的で頼もしい助っ人FWと言えます。
現時点では半年レンタルでの母国復帰のため、広島での復帰
あるいは、経歴も十分なので、他のクラブの獲得など
再度Jリーグでプレーする可能性もあるため、
今後の動向にも期待できます。
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